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ピアノの天敵は“温風”と“乾燥”|調律師が伝えたい冬の注意点
いつもお世話になっております。
アムズです。
冬になると、暖房やエアコンを使う時間が増えますよね。
でも実はこの「乾燥した暖かい空気」が、ピアノにとっては大きな負担になります。
乾燥が進むと音が狂いやすくなり、調律も安定しにくくなるんです。
過乾燥がピアノに与える影響
ピアノは木やフェルトなど、湿度にとても敏感な素材でできています。
冬に湿度が35%以下になると、木部が縮んで弦の張力が変化し、
音程が下がったり、全体のバランスが崩れたりします。
・調律しても、すぐに狂ってしまう状態になる
・鍵盤やハンマー部分が動きにくくなり、調律作業がしにくい
・鍵盤の動きやタッチが変わることも
・ネジ類が緩み、雑音の原因にも
温風・直風のリスク
特に注意したいのが「エアコンの温風」。
直接ピアノに風が当たると、局所的に乾燥して木がねじれたり、
一部の鍵盤や弦だけに影響が出ることがあります。
避けたい環境
・エアコンやファンヒーターの風が直接当たる位置
・ピアノの背面や天板付近に温風が流れ込む配置
・日光が強く当たる窓際
乾燥と湿気の“繰り返し”が一番危険
冬の乾燥と、梅雨や夏の湿気。
この「湿度の急変」を何年も繰り返すことで、木材が疲労し、
少しずつ変形やひび割れが起きていきます。
→ 結果として
響板のひび割れ
鍵盤のガタつき
音色の不均一化
など、経年劣化を早める原因になります。
最後
過乾燥の状態では、調律しても安定しにくいことがあります。
逆に、湿度が適正に保たれていると音が狂いにくく、調律の持ちも良くなります。
冬は暖房を使いながらでも、できるだけ湿度を一定に保ってあげてください。